新製品 お財布を作ります。

こんにちは。

渡邉です。

ブログを開始したのに、数記事書いて早くもすっかりブログ更新が滞っておりました。

1ヶ月ぶりでございます。

ダメですね。どうもブログを書こうとすると皆様に役立つ情報を提供しなければいけないのではないか、という想いが強く変に意識してしまって結果書かないということになってします。

という訳で、少し肩の力を抜いて書いていこうと思います。

 

さて、ここ最近は新商品開発を進めています。

当初、何を作ろうかなあと考えていたのですが、ご要望が多かったのでお財布にすることにしました。

お財布というと最近の流行りは小さい、または薄いというコンパクトなタイプですよね。僕も以前はワイルドスワンズのWAVESという大きめの財布をメインに使っていたのですが、1年ほど前からPayPayでの支払いが増えて小さいお財布に移行しております。

やはり近年は日本でもキャッシュレス化の流れからコンパクトウォレットの需要が増えているとのことで新商品はコンパクトウォレットでいこう!となった訳でございます。

一応ツイッターでもこんな感じで宣言をさせていただいておりますね。5月8日の投稿でございます。

 

そうなんですね。

僕、ここ最近の小さいこと・薄いこと至上主義の財布っていうものに懐疑的なスタンスでございまして、あまりこういう財布は作りたくないなと思っております。(生意気ですいません。)

具体的な商品名を挙げてしまうと問題があるので皆様の想像にお任せしますが、サイズはコンパクトでいいけど使いにくかったり、慣れが必要な財布ってありますよね。

「人間が道具を使う」というよりも、「道具に人間が使わせられている」と言いますか、なんだか僕はそこに違和感を感じてしまうんですね。

もちろん素晴らしい小さい・薄い財布もたくさんありますので全部を否定している訳ではありません。

そんな訳で、色々市場調査をしつつ、自分でどんなお財布がいいかをイメージしてみました。

初期デザインがこちらです。

当然、この段階で材料費や加工賃などを想像しながらデザインを考えていく訳ですが、とにかく「使いやすい」という、このポイントだけは譲れなない。

僕の場合、小銭の視認性と取り出しやすさが重要でした。ですのでボックス型のコインケースをつける事は必然と思っていました。

後に知るのですが、コンパクトウォレットではボックス型のコインケースって採用されにくいみたいですね。理由は素材が重なるところが多い分、厚みが出てしいやすいから。

まあ、薄いに越したことはないですが、今回は僕の狙いではないので関係ありません。(笑)

「小さいですよ!」「薄いですよ!」という売り文句より、買ってくれたお客様にストレスなく使っていただく方が大事なことです。

今後も活動日記のような感じでブログに残していきます。

リアルタイムで進捗知りたい方はぜひツイッターをフォローしてください。

もしアンダークールドの商品が気になったらインスタグラムでご確認いただけると写真見れます。

それでは。

発色の美しいシェーブルレザー、アルラン社の”シュリー”について

フランスの老舗タンナーALRAN(アルラン)が作る高級シェーブルレザー(山羊革)のご紹介をします。

そもそも山羊革ってなに?

山羊革というと日本では牛革に比べてあまり馴染みがないかもしれませんが、その柔軟さや繊細な表情から欧州では人気があり、よく小物に使われる素材の一つです。山羊革の特徴は軽くて柔軟性があること。そして見た目は柔らかそうですが繊維が詰まっているので触ってみると意外と丈夫で張り感もございます。

山羊革は「ゴートスキン」「シェーブルレザー」と言われたりしますが、英語とフランス語の違いというだけでどちらも意味は同じ成長した山羊の革です。UNDERCOOLEDで取り扱っているのはフランスのタンナーのものなので「シェーブル」という呼び方で統一しています。

ALRAN(アルラン社)のシェーブルレザー

1903年創業のアルラン社はフランスでシェーブルを専門に取り扱うタンナーです。シェーブルを扱うタンナーの中でもその評価は世界でもトップクラスであり、欧州の名だたるハイブランドがこぞってアルラン社のシェーブルレザーを使っています。

一言でシェーブルと言ってもアルラン社でも複数種類作っています。UNDERCOOLEDで採用しているのは「シュリー」というコンビネーション鞣し(タンニンとクロム両方を鞣し材で使っている)の素材です。このシュリーはアルラン社を代表する革素材であり、アルラン社のシェーブルレザーというとこのシュリーを連想する人が多いと思います。

シュリーの特徴

  • 鮮やかで美しい発色
  • 職人の手もみによる自然なシボ
  • 柔軟性がある
  • 繊維密度が高く、薄くしても張り感を残せる

まず何と言っても色取り取りのカラー展開と発色の美しさです。色付けは下地に染料を染み込ませ、その上から顔料を薄塗りにしています。

一般的に顔料仕上げは良くも悪くも革の表情を隠してしまいます。傷の多い品質の悪い革にとってはそれを隠してしまうことで綺麗に見えますが、一方で顔料に覆われてしまうと革の風合いや表情が損なわれてしまいます。

写真を見ていただくとわかりやすいのですが、シュリーは顔料仕上げでありながら革の表情がしっかり確認できるだけでなく細かな繊維まで確認できるほどに薄塗りで仕上げられています。適度に艶感もあり光に当たるととても高級感のある雰囲気を感じられます。

シボはアルラン社の職人が一つ一つ手揉みで付けたシボです。手作業ですので1枚1枚微妙にですが表情が異なります。

2枚の写真は同じ日時の同じ場所で撮影したものですが、マリン(上)のシボの方がグレージュ(下)のシボよりも若干凸凹が深めに出ています。

品質の高さがアルラン社の特徴ですが、やはり人間の手作業であるためある程度の差がございます。シェーブルシリーズをご購入いただく際はこの辺もご了承いただければ幸いです。

触り心地は適度に柔らかく、適度に張りがあります。繊維密度が高いので薄く漉くことが多い小物でも形崩れもしにくく比較的劣化もしにくい素材と言えます。

最初の綺麗な状態を保ちながら革らしさも楽しみたいというお客様の要望に応えてくれる素材であり、職人にとってはあれこれ考えずとも綺麗な作品に仕上がってしまう非常に優秀な素材であると言えます。多くのブランドで採用されている理由もそんな作り手の都合もあるのかもしれませんね(笑)

そんなシュリーにも欠点が・・・

最後に、シュリーの欠点についてお話させていただきます。

これは「良い革」には当たり前の悩みなのですが、平均的な革の価格帯と比べると少々値が張ることです。

鞣し、染色、シボを手もみで入れる等かなり手間暇をかけて作られている為コストが上がってしまう事は避けられません。

さらにもともと個体の小さい山羊の革ということもあり、一般的に多く使われている牛革よりもパーツの取り都合が悪いのです。パーツが取りきれない部分もコストとして計算しなければいけないのでどうしても製品にすると価格帯が上がってしまいます。

UNDERCOOLEDではできる限り価格を抑えて販売を行なっておりますが、それでも決して安いと言える値段ではありませんよね。(申し訳ございません・・・)

本当に凄く良い革なので多くの人に使っていただきたいのですが、どうしても価格を下げられない事情があり、UNDERCOOLEDの値決めにはそんな事情もあるのだなと思っていただけると幸いです。

こんな人にオススメ

シェーブルシリーズは経年変化も少なく、最初の綺麗な状態でそのまま使いたいというお客様にはぴったりかと思います。

高級感を備えた革ですので大人が持つレザーアイテムとしては最適ではないでしょうか。UNDERCOOLEDでは女性向けのカラーを多く作っていますが男性が持っても上品で清潔感のある素材かと思います。

お手入れも簡単で使いやすく、きれいに長く使える優秀な素材です。

お問い合わせの多いメンテナンス方法も近いうちにブログで書かせていただきます。

気になった方は是非オンラインストアやアマゾンにもお立ち寄りください。

◼️オンラインストア

◼️Amazon

それでは。

私たちについて

UNDERCOOLED(アンダークールド)について

UNDERCOOLEDは2016年に、本格的な革製品としてのスマートフォンケース「プレミアムレザーケース」の販売をスタートしました。

革職人の渡邉洋輔を中心に、数名の仲間と運営している栃木県の小さなレザーブランドです。自社でデザインから製造、販売に至るまで一貫して自分たちの手で作り上げます。

日々、当たり前に手にしているiPhoneケース。

自分以外のだれかの目に止まり、「素敵ですね」と話がはずんだら・・・そこから仕事が決まったり、その人と仲が深まったら・・・その瞬間、きっと特別なものになるはずです。

「売れるものを作るのではなく、お客様の特別なアイテムを作る。」

それが私たちの想いです。

名前の由来

UNDERCOOLEDの名前の由来は私自身がファンである坂本龍一氏の曲名からの引用で「冷め切っていない」という意味を持っています。

好きな事に情熱を持って取り組む人を表す言葉としてぴったりだと思い、そんな応援したいという想いが込めました。

 

新アトリエにお引越し

4月に入って引越しをしました。

これまで自宅の一室をアトリエ代わりにしてきましたが、手伝ってくれる仲間と集える場所を作りたいと思って自宅を離れることにしました。

ミシンや革漉き機は重くて本当に運ぶのが大変でした。忙しい中急遽手伝ってくれた弟に感謝です。

これから新商品の開発を行います。この場所からどんな新しい商品が生まれるのか私も楽しみです。