ウンゲレーゼについて その2

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昨日に続き、ウンゲレーゼシリーズについてです。

本日はどのようにしてウンゲレーゼという革が生まれるのかをご紹介します。

ウンゲレーゼは先日のブログでもご紹介した通りイタリアのトスカーナ地方で作られる革です。

トスカーナ州は400ものタンナーが集まるイタリアの革生産の中心的な場所です。

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この地域のタンナーは伝統的なタンニンなめしによる製法を現在も続けているタンナーも多く、職人気質なこだわりの革作りを行なっているタンナーが多く存在します。

トスカーナ地方の伝統的な革文化を守るために「イタリア植物タンニンなめし協会」という組織も存在し、トスカーナ地方の一部のタンナーがここに所属し世界的な銘革を生み出しています。

日本でも有名なミネルバボックスのバダラッシ・カルロ社やブッテーロのワルピエ社、そして今回の主役、ウンゲレーゼを作るオリーチェ社もこのイタリア植物タンニンなめし協会の所属です。

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オリーチェ社はイタリアでももっとも古いタンニンなめしタンナー「コンチェリア デッロロロージョ」を前身にに持ちます。デッロロロージョ社がタンニンなめしによる革の生産を始めたのは今から140年程前の1875年。

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その後オリーチェ社と名前を変え、現在の代表を務めるマルコ氏まで4世代にわたる植物タンニンなめしの伝統とノウハウを受け継がれて作られているのがウンゲレーゼです。

原皮はフランス産の成牛のショルダー部分。フランス産現品は世界的に品質の良いとされ、ヨーロッパの有名タンナーの多くがこの地方の原皮を使用しています。

タンニンの原材料はアルゼンチン産のケブラチョという植物の渋を使用します。

丁寧に鞣された後、染色された革は仕上げにオリーチェ社独自配合のオイルを染み込ませます。

こうして出来上がったウンゲレーゼは質の高いタンニンなめし革として日本にやってきます。

ウンゲレーゼはイタリアの伝統とこだわりが詰まった革素材なのです。

(つづく)